
「新しいスキルを身につけてキャリアアップしたいけど、何から始めればいいかわからない…」
「海外の有名大学の講義を日本で受ける方法なんてあるの?」
「Coursera(コーセラ)ってよく聞くけど、実際どうなの?怪しくない?」
オンライン学習の需要が高まる中、世界最大級の学習プラットフォームとして注目を集めるCoursera(コーセラ)。しかし、名前は聞いたことがあっても、具体的な内容や始め方、本当に役立つのかどうか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問を解消すべく、Courseraの基本情報から、学べる内容、メリット・デメリット、料金体系、登録方法、そして効果的な活用法まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、Courseraがあなたにとって最適な学習ツールとなり、新しい学びへの第一歩を踏み出す準備が整っているはずです。
目次
- Coursera(コーセラ)とは?まずは基本情報を押さえよう
- Courseraで何が学べるの?豊富な学習分野と多彩なコース形態
- Courseraのメリット:なぜ世界中の学習者に選ばれるのか?
- Courseraのデメリット・注意点:利用前に知っておきたいこと
- 実際Courseraの評判はどうなの?ネットの意見をまとめてみた
- Courseraの料金体系:無料でどこまで学べる?有料プランとの違いは?
- Courseraの始め方:アカウント作成から学習開始までの簡単ステップ
- Courseraを最大限に活用するための5つのヒント
- Courseraはこんな人におすすめ!
- まとめ:Courseraで、あなたも新しい学びの世界へ飛び込もう!
Coursera(コーセラ)は、2012年にスタンフォード大学のコンピュータサイエンスの教授であったアンドリュー・エン(Andrew Ng)氏とダフニー・コラー(Daphne Koller)氏によって設立された、世界最大級のオンライン学習プラットフォーム(MOOCs)です。
MOOCs(ムークス)とは、「Massive Open Online Courses」の略で、日本語では「大規模公開オンライン講座」と訳されます。世界のトップレベルの大学や企業が、インターネットを通じて誰でもアクセスできる質の高い教育コンテンツを提供する仕組みです。Courseraは、このMOOCsの普及を牽引してきた代表的な存在です。
似たようなサービスとしては、日本語サイトのUdemyやedX等が挙げられます。
Courseraのミッションは、「世界クラスの学習への普遍的なアクセスを提供する」こと。
地理的な制約や時間の制約なく、誰もが質の高い教育を受けられる機会を創出することを目指しています。
その言葉通り、Courseraは世界中の名だたる大学や企業と提携し、その数は300以上にのぼります。具体的には、スタンフォード大学、イェール大学、ミシガン大学、ペンシルバニア大学といったアメリカのトップ大学に加え、東京大学も2013年から参加しています。
企業では、Google、IBM、Meta(旧Facebook)、Microsoftといった最先端テクノロジー企業がパートナーとして名を連ねています。
2023年12月末時点で、Courseraの登録学習者数は世界で1億4200万人以上に達しており、その規模の大きさが伺えます。近年では日本市場にも本格的に進出し、AIを活用した日本語翻訳機能の導入など、日本の学習者向けのサービス拡充も進んでいます。
Courseraの最大の魅力の一つは、その圧倒的な学習分野の広さとコースの種類の豊富さです。
主な学習分野
- データサイエンス: 機械学習、統計、データ分析、AIなど
- ビジネス: 経営戦略、マーケティング、ファイナンス、リーダーシップ、起業など
- コンピュータサイエンス: プログラミング(Python、Javaなど)、Web開発、モバイルアプリ開発、サイバーセキュリティなど
- 情報技術(IT): クラウドコンピューティング(AWS、Google Cloud)、ネットワーク、ITサポートなど
- 健康: 医学、公衆衛生、栄養学、心理学など
- 人文科学・社会科学: 哲学、歴史、経済学、法学、教育学など
- アート・デザイン: グラフィックデザイン、音楽、映画制作など
- 語学: 英語学習、その他多言語
これらの分野の中に、あなたの興味やキャリア目標に合致する学びがきっと見つかるはずです。
そして、ここで学べる内容は「世界トップレベル」の内容。
今後のリストラの嵐の中でも世界で通用するスキルを身につけることができれば、あなたの市場価値は爆上がりです。
コースの種類と特徴
Courseraでは、学習の目的やレベルに合わせて様々な形態のプログラムが提供されています。
- コース(Courses):
- 特定のトピックについて学ぶ単独の講座です。
- 数週間から数ヶ月で修了できるものが多く、気軽に始めやすいのが特徴です。
- 講義動画の視聴、課題、クイズ、仲間とのディスカッションなどで構成されます。
- 無料で視聴できるコースもありますが、その数は限定的で採点付き課題や修了証の取得には料金が発生することがあります。
- 専門講座(Specializations):
- 特定のキャリアスキルを習得するために、複数の関連コースを体系的に組み合わせたプログラムです。
- 修了すると、その分野の専門知識とスキルを証明する「専門講座修了証」が発行されます。修了証は、LinkedinなどのSNSで共有し、自分のスキルについて共有することが可能です。
- 就職や転職、キャリアアップに直結しやすい実践的な内容が多く含まれています。
- 多くの場合、月額課金制で提供されています。
- プロフェッショナル認定(Professional Certificates):
- Google、IBM、Meta、Microsoftといった業界トップ企業が提供する、仕事ですぐに役立つスキルを習得し、業界で認知された資格を取得できるプログラムです。
- 特定の職務(例:データアナリスト、ITサポート、UXデザイナーなど)に必要なスキルを網羅的に学ぶことができます。
- 未経験からでも挑戦できる入門レベルのプログラムも多く、キャリアチェンジを目指す人に人気です。
- こちらも月額課金制が一般的です。
- MasterTrack®サーティフィケート(MasterTrack® Certificates):
- 提携大学の修士号プログラムの一部をオンラインで先行して履修できるプログラムです。
- 修了すると、大学の単位として認められ、将来的にその大学の修士号を取得する際に編入できる場合があります。
- キャリアを中断することなく、修士レベルの学習を始めたい社会人に適しています。
- 学位(Degrees):
- 提携大学が提供する、完全にオンラインで取得可能な学士号や修士号プログラムです。
- 地理的な制約なく、世界の一流大学の学位取得を目指すことができます。
- 入学には各大学の定める基準を満たす必要があります。学費もプログラムによって大きく異なります。
- ただ、多くの場合、価格は日本円で200万円からと、かなり高い設定となっています。
- ガイド付きプロジェクト(Guided Projects):
- 2〜3時間程度の短時間で、特定のツールやスキルを実践的に学ぶことができるハンズオン形式のプロジェクトです。
- 講師の指示に従いながら実際に手を動かして学ぶため、すぐに使えるスキルが身につきやすいのが特徴です。
- 特定のソフトウェアの使い方を習得したい場合などに手軽に利用できます。
これらの多様な選択肢の中から、あなたの目的、予算、かけられる時間に合わせて最適なプログラムを選ぶことができます。

Courseraがこれほど多くの学習者に支持されているのには、明確な理由があります。
スタンフォード大学、イェール大学といった世界トップクラスの大学や、Google、IBMのような業界をリードする企業の専門家が作成・提供する講義を受けられます。
最新の研究や実践的な知識に触れることができます。
インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットを使って、いつでもどこでも自分のペースで学習を進められます。
時間や場所に縛られないため、仕事や学業と両立しやすいのが大きな魅力です。
特に専門講座やプロフェッショナル認定は、実際の仕事で求められるスキル習得に重点を置いており、
修了証や認定資格は履歴書やLinkedInプロフィールに記載してキャリアアップに活かすことができます。
多くのコースは無料で視聴できるほか、有料のコースやプログラムも、従来の通学型の教育機関と比較して費用を抑えることができます。
後述する「Coursera Plus」のような学び放題プランも用意されています。
世界中の学習者とディスカッションフォーラムなどで交流し、多様な視点や知識を共有することができます。
「講義に参加している」という意識が持つことができ、モチベーションの維持にも役立ちます。
AI、データサイエンス、クラウドコンピューティングなど、急速に進化する分野の最新動向を学ぶことができます。
近年、AI翻訳技術の導入により、多くの英語コースで質の高い日本語字幕が利用可能になり、英語が苦手な方でもアクセスしやすくなっています。
日本語で提供されるコースも増えています。
日本語字幕はあるものの、ほぼ全ての講義が英語となっています。
英語学習者にとっては、英語を言語として学ぶのではなく、
英語「で」違う分野について学ぶことが可能で、より業務で実践的な英語力をつけることができます。
授業によって異なりますが、割とゆっくりと喋ってくれている教授が多い印象なので、ある程度の英語力があればキャッチアップは可能です。
多くのメリットがある一方で、Courseraを利用する上で注意しておきたい点もいくつかあります。
日本語対応が進んでいるとはいえ、最新のコースやニッチな分野のコースは英語のみで提供されている場合が多いです。
ある程度の英語力があった方が、より多くの選択肢から学ぶことができます。
オンライン学習は自由度が高い反面、自分で学習計画を立て、モチベーションを維持し、継続していく強い意志が求められます。
一応各段階ごとに「Deadline」が設けられていますが、この延長が可能であるため、自分に甘かったら、途中挫折や思った通りのスケジュールで進めることが難しくなってしまうかもしれません。
あまりにも多くのコースやプログラムがあるため、自分に最適なものを見つけるのに時間がかかることがあります。
事前にしっかりとリサーチし、学習目標を明確にすることが大切です。
実際の利用者はどう思っているのか?多くは海外のレビューですが、インターネット上での意見をまとめました。
要約すると、
・プロフェッショナルで質の高いサービス
・大学レベルの質の高い学習コンテンツ
・学習方法の選択肢がとにかく豊富
・オンラインで正規の大学の学位が取得可能
・信頼性の高い認定された修了証明書が手に入る
・料金体系がちょっと複雑で分かりにくい
一応個別の具体的なレビューありましたのでいくつかご紹介しようと思います。(一部英語レビューを翻訳しました)

有名大学の教授が教えてくれるだけあって、講義の質は本当に高い。
下手なセミナーよりよっぽど勉強になる。本気で専門知識を身につけたい人には間違いないと思う。

仕事で新しい技術を学ぶ必要があってCourseraを使い始めたけど、実践的な内容が多くて助かってる。
特に専門分野を深掘りしたいなら、他のプラットフォームよりCourseraかな。修了証も履歴書に書けるし。

無料コースだけでもクオリティが高くて驚いた!『これが無料でいいの!?』って思う内容がたくさん。試しにいくつか受けてみて、有料コースに進むか決めるのもアリだと思う。

課題とかテストが結構しっかりしてるから、ちゃんと時間を確保しないと終わらない。自分のペースでできるのは良いけど、逆に言うと自己管理ができないと挫折しやすいかも…。
Courseraの料金体系は、学習する内容や取得したいものによって異なります。
「コース(Courses)」は、一部の講義動画の視聴や教材へのアクセスが無料で可能です。
有名なコースとして、「イエール大学」が開講している「Financial market」という講義があります。現在の金融市場について網羅的に学ぶことができます。こちらから、会員登録すれば、閲覧が可能です!
詳しくはこの記事でも解説しています。

ただし、課題の採点、修了証の発行は有料となる場合が多いです。
まずは無料で試してみて、自分に合うかどうかを確認することができます。
- 単体コースの購入(Certificate Track):
- 特定のコースの全ての機能(採点付き課題、修了証発行など)を利用したい場合に購入します。
- 料金はコースによって異なり、7000円から数万円程度が一般的です。
- 「この講義だけしか受ける予定はない」方であればおすすめです。
- 専門講座(Specializations)/ プロフェッショナル認定(Professional Certificates)のサブスクリプション:
- これらのプログラムは、月額課金制で提供されることが一般的です。
- 料金はプログラムによって異なりますが、月額7000円〜が目安です。
- サブスクリプション期間中は、そのプログラム内の全てのコースにアクセスでき、自分のペースで学習を進められます。修了までの期間が短いほど、総費用を抑えることができます。
- (1番おすすめ) Coursera Plus(コーセラプラス):
- 月額または年額の定額料金で、対象となる7,000以上のコース、専門講座、プロフェッショナル認定、ガイド付きプロジェクトなどが学び放題になるサブスクリプションプランです。
- 料金は、月額プランが7000円程度(為替により変動します)、年額プランが62,000円程度です(2025年5月現在の公式サイト情報、為替レートにより変動)。
- 複数のプログラムを長期間にわたって学習したい場合や、様々な分野を幅広く学びたい場合に非常にお得なプランです。
- 一部の学位プログラムやMasterTrackサーティフィケートは対象外となる場合があります。
- (オンラインで学ぶには高すぎる) 学位(Degrees)/ MasterTrack®サーティフィケート:
- これらのプログラムの学費は、各大学やプログラムによって大きく異なり、数十万円から数百万円になることもあります。
私は今まで50以上のコースを受けてきましたが、
個人的には、Coursera Plus(コーセラプラス)がおすすめです。
1.自分に一番合う講義・教授を見つけたほうがいい。
同じ分野でもさまざまな大学・教授の授業があります。
そのため、自分に合う授業を慎重に決めるために、いくつか受けてみたほうがいいと思います。
単体プランであれば買い切りで、他の講座に移行することはできません。
2.最初の7日間を無料で受けれる。
後述しますが、Coursera Plus(コーセラプラス)に登録すると、最初の7日間が無料です。つまり、頑張ろとすれば、最初の7日間で講座を受けまくって解約すれば、実質無料で10000円越えの教育を受けれます!
登録は以下のランディンページから可能です!
また、Coursera Plusについての詳細はこの記事で紹介しています。

先ほど説明したように、専門講座やプロフェッショナル認定、Coursera Plusなど、一部の有料プランでは7日間の無料トライアルが提供されています。
この期間中に全ての機能を試すことができます。
クレジットカード(Visa、Mastercard、American Expressなど)やPayPalなどが利用可能です。
まずはCourseraの公式サイトにアクセスします。
画面右上の「Join for Free」または「無料で登録」ボタンをクリックします。
氏名、メールアドレス、パスワードを入力するか、Google、Facebook、Appleアカウントと連携して簡単に登録できます。
登録が完了したら、検索バーにキーワードを入力したり、カテゴリ一覧から興味のある分野を選んだりして、学びたいコースを探します。
コースの詳細ページでは、学習内容、講師、受講者のレビュー、必要な時間、費用などを確認できます。
受講したいコースが見つかったら、「Enroll for Free」や「Start Free Trial」といったボタンをクリックして登録します。
有料オプションがある場合は、支払い情報を入力する画面に進みます。無料視聴のみの場合は、そのまま学習を開始できます。
マイページの「My Courses」などから登録したコースにアクセスし、講義動画の視聴、課題への取り組みなどを始めます。
学習画面は直感的に操作できるように設計されています。動画の再生速度調整、字幕表示(日本語字幕がある場合は選択可能)、メモ機能などが利用できます。
コースによっては、クイズ、ピアレビュー(受講者同士で課題を評価)、プログラミング課題などがあります。指示に従って提出しましょう。
全ての課題を完了し、合格基準を満たすと、共有可能な電子修了証が発行されます。LinkedInなどのプロフィールに追加することも可能です。

何のために、何を学びたいのかを具体的にすることで、コース選びがしやすくなり、モチベーション維持にも繋がります。
「キャリアチェンジのためにPythonスキルを習得する」「英語でのプレゼンテーション能力を高める」など、具体的な目標を立てましょう。
「毎日30分」「週末に2時間」など、無理のない範囲で学習時間を確保し、スケジュールに組み込みましょう。
定期的に学習することで、知識の定着も進みます。
各コースにはディスカッションフォーラムがあり、世界中の受講者や講師、TA(ティーチングアシスタント)と質疑応答や意見交換ができます。
積極的に参加することで、理解を深めたり、新たな視点を得たりすることができます。
英語のコースを受講する場合、最初は日本語字幕を利用し、慣れてきたら英語字幕に切り替えたり、トランスクリプト(講義内容の書き起こし)を読んだりすることで、専門知識と同時に英語力も向上させることができます。
学習した内容をノートにまとめたり、ブログやSNSで発信したり、実際に仕事やプロジェクトで使ってみたりすることで、知識がより定着し、実践的なスキルとして身につきます。
- キャリアアップ・キャリアチェンジを目指す社会人: 新しい専門スキルを習得したい、今の仕事でより高度な知識を身につけたい、全く新しい分野に挑戦したいと考えている方。
- 専門知識を深めたい学生: 大学での学びに加えて、特定の分野をより深く掘り下げたい、最先端の研究に触れたいと考えている方。
- 常に新しいことを学び続けたい方(生涯学習): 知的好奇心を満たしたい、時代の変化に対応できる知識をアップデートし続けたいと考えている方。
- 海外の有名大学の講義に興味がある方: 費用や地理的な制約で諦めていた、世界トップクラスの教育を手軽に体験してみたい方。
- 自分のペースで柔軟に学びたい方: 仕事や育児などで忙しく、決まった時間に学校に通うのが難しい方。
- グローバルな視点を養いたい方: 世界中の学習者と交流し、多様な価値観に触れたい方。
- 特定のスキルをピンポイントで習得したい方: ガイド付きプロジェクトなどを活用して、短時間で実践的なスキルを身につけたい方。
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